死んだと思ったら唯島輪花になってた!?

22話 ページ26

なんで?

吐夢は多分、来れないと思うんだけど

動揺しつつ、影山さんが扉の方に向かっていった

私は、音を出さず、キッチンの方に移動した

バチッ

まさか!!

全力でドアの方へ向かう

影山さんはまだ動けない

吐夢がいた

唯島「助けて!吐夢」

吐夢が手を差し出してきた

階段を一気に駆け下りた

団地の外に飛び出した

いつの間にか、手を握り合っていた

私は、手を振り払った

唯島「私は!

唯島輪花であって

唯島輪花じゃない！」

心のそこから出た言葉だった

もうこれ以上、騙したくなかった

永山「どういうことですか?」

団地の中から影山さんの雄叫びが響いた

吐夢と影山さんがもみ合っている

消化器!!どこ!

消化器が見つからない

かわりに見つけたレンガで影山さんの後頭部をぶん殴った

私はレンガを捨て

影山さんの前にゆっくりしゃがみ込み

唯島「私だって、幸せだったわけじゃない

真実を知っていて

毎日毎日……毎日毎日……苦しかった!」

と、思いっきり殴った

23話→←21話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す