音楽は霊色 (ページ13)

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4話幼なじみと合言葉ページ13

「如月ー！」
「どしたー遣都。」
宇野遣都。初等部のときからずっとわたしが片思いしている相手。
「あのー」
「…？」
「筆箱を園咲先生に盗られてさ…。」
「へー…ってえ!?園咲先生ってあの怖い男の先生？」
「そう。」
「わ、分かった！手伝う！あのーまるるん呼んでいい？」
「ありがとう。」
…これはー霊かな？
「ってことがあって」
「おけ。よくはないけど。分かったあおりん。」
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コンコンコン
「失礼します。中等部一年B組植物専門クラスの朝湖真流葉です。園咲先生はおられますか。」
「先生に何か用？朝湖。」
この先生圧強いなー。
って霊ついている!?
「…用があるのは私達です。」
「先生。オレの筆箱とりました？」
単刀直入！
「っ…ﾁｯああ。3分以内に先生に朝湖無しで考えて合言葉を伝えてくれたら返すよ。」
舌打ちした!?というか理不尽！そもそもまるるん知ってるんかな。
「オレは合言葉知らないけど…。」
「私も。」
知らんのかい！
「わたしも知らん。」
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…知らないと言ったもののくせを見れば大体わかるだけど…。
あおりんわかるかな？私ぬきにしといたっていうのが園咲先生っぽいわ。
園咲先生は四桁の数字を好んでいることに加えて誕生日をたいせつにしている、ナルシストなことから自分の誕生日を入れたのかな？なら0419！そもそもあおりんも宇野さんも園咲先生の誕生日知らないけど…。ヤバイな…。
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いや合言葉なんて知るかよ!?
んー遣都も分かないだろうし…あっ
「遣都分かった？」
「いや、オレ先生のこと全然知らんし分からん。」
「一か八か言ってみたいんだけど…」
「葵…。分かった言ってみてくれ。」
えっし、下の名前で呼んでくれた!?