貴方へ想いを込めて ページ37
少しだけ嬉しそうな雰囲気の背中を見て、3人は口々にお礼を言った
rd「ありがとなー。でも俺だけ呼び捨てにしたのはぜってぇ許さないからな！！」
『トントン君もゾム君もわざわざありがとう！』
pe「ゾム君とトントンくーん！！ほんっっっとーにありがとー！！！」
3人で大声を出せば、ゾム君は可笑しそうに歯を見せながら笑い、トントン君は苦笑いをして後ろを振り向く
ぺいんとは相変わらず大きく両手を挙げてブンブンと横に振っているが、Aはふとここが学校の正門前であることに気付き周りの小学生からの視線が自分たち3人に突き刺さっている事に気づいた
Aの隣に居るらっだぁは「やっちまった」とでも言いたそうな顔をして頭を抱えており、A自身も急に襲ってくる羞恥心で半分パニックになりながらも必死にぺいんとを止めて2人に早く行こうと逃げるように正門を通り抜けた
「お兄さんの髪黄色くて面白いね！バナナみたい！」
pe「え！？バナナ！？」
rd「ちょっっとごめんねぇ…おら、早く行くぞぺいんと」
pe「俺の髪ってバナナに似てる？」
rd「そっくりそっくり」
pe「えぇ！？嘘だろ！？」
「嘘嘘」と言いながららっだぁはぺいんとを引きずりながら正門を通り抜ける
未だショックを受けているぺいんとに、らっだぁはAに「置いてかれてんぞ」と言って急かした
どんどんと先へ進んで行ったAは、特徴的なオレンジ色の服の少年が視界に入った
いつの日かAが似合ってると言ったその日から毎日のように着ている服を身にまとい、小さな身体をキュッと丸めている
遠くからでも分かるような程目元は赤く腫れており、泣き腫らした後なのが見て取れた
草木を歩いて近ずいて行けば、ロボロはその音が耳にまで届いたのか肩を跳ねさせて勢いよくそちらを向いた
rbr「…Aねぇさん」
ぽそりとか細く発せられた声をAの耳はしっかりと鼓膜まで届かせた
朝聞いたはずなのにAはもう何週間も聞いていなかったかのような感覚になり思わず走り出してロボロへ飛び込むようにロボロの身体を包み込んだ
rbr「っ！？A、ねぇさｯ…！？」
ロボロが言い終わる前に抱きしめる力を更に強める
じんわりと伝わるロボロの子供らしい暖かい体温にAは目尻が熱くなるのを感じた
しかし、ロボロの前でロボロの服を濡らしてしまうなんでことは出来るはずもなく必死にAは目から雫が落ちぬように耐えていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 309人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「wrwrd」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メロ(プロフ) - ちょこエクレアさん» コメントありがとうございます✨ちょこエクレア様の作品を拝見させていただきましたが、rbrさん可愛かったですありがとうございます🥰更新頑張らさせていただきます✨ちょこエクレア様も更新頑張ってください✨ (2023年4月2日 15時) (
レス) id: 9a18e4f5dd (このIDを非表示/違反報告)
ちょこエクレア(プロフ) - ﾌｧｯ!?rbrさん可愛すぎません？！更新頑張ってください！！ (2023年4月2日 13時) (レス) @page15 id: 3305c8c89f (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - Kさん» コメントありがとうございます✨勉強も執筆も頑張らさせていただきます✨ (2023年3月29日 9時) (レス) id: 9a18e4f5dd (このIDを非表示/違反報告)
K - 勉強、頑張ってください！作品も作者さんも応援しています！ (2023年3月29日 0時) (レス) @page13 id: 0144c1d2b2 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - けんまおし1016さん» コメントありがとうございます✨そう言って貰えて嬉しいです。これからも更新頑張らさせていただきます✨ (2023年3月17日 15時) (レス) id: 9a18e4f5dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
