互いの違う音 ページ44
rbr「ッなぁ、お願いやA姉さん…俺が大人になるまで…待っててくれへん…？」
『え？』
いつもならAに触れる事もAとしっかり目を合わせる事もロボロにとっては恥ずかしくて嬉しくて堪らなくて真っ赤になるはずだが、今のロボロはそんな事にならず、眉を下げまん丸の大きいショッキングピンクの瞳をゆらゆらと揺らしながら必死になってAに縋っている
それ程までにロボロはAに恋をし、諦められず、猿山らだ男というひとりの男、それ以外の奴らにだってAを渡したくないのだ
Aが何も言えずに居れば、今にも泣きそうな顔で口から吐き出すかのように声を出した
rbr「おれッこ、子供だったから、なんて…そんなことで、この気持ちを…ッか…勘違いだったなんて…そんな風にしとうないっ…」
rbr「俺はちゃんとッA姉さんを好きやのにッ…」
悲痛な声で訴えかけてくるロボロに、Aは目を見開きながら眉を下げることしか出来なかった。それ程までに自分はなんて酷いことをしたのだろうと気付かされてしまったからだ
ロボロの為に。ロボロが将来本当に好きな人が出来た時の為に。そんな事ばかり考えて“今のロボロ“の事を考えられていなかった
こんなにも毎日を自分を好きだと言ってくれていたのに
ずっとロボロの優しさに、好意に甘えていたのかもしれないと思うと、Aには後悔の波が襲ってきていた
Aはまるで崩れるかのように椅子から滑り落ちる
思わず、らっだぁや机を跨いだ場所に居るぺいんとでさえも小さく声を漏らして手を伸ばしてしまう
たがそんな事をする必要はなく、Aはそのままロボロに抱き着いた
『ッごめんなさい…！本当にッ…！待つから、ロボロが大人になるまで待つからッ…！』
強く強く抱きしめるAにはロボロのへの愛で溢れている。だが、それはロボロと同じものでは無い
そして
『もし、もし私が他の誰かを好きになっちゃったら、その時は私の事嫌いになって良いからねッ…』
その愛を向ける方向がロボロではなく、らっだぁや見知らぬ人だとしても、それを受け入れるしかない
今の自分には出来そうもないが、大人になった自分を信じるしかないのだろう
「大丈夫だよ」なのか「嫌いにならないよ」という意を込めてなのかAには分からないが、自身の忙しない心臓の音が嫌でも耳に入る中、Aの胸の中で心地よい音を聞きながらロボロもAを強くそれでいて優しく抱き締めた
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メロ(プロフ) - ちょこエクレアさん» コメントありがとうございます✨ちょこエクレア様の作品を拝見させていただきましたが、rbrさん可愛かったですありがとうございます🥰更新頑張らさせていただきます✨ちょこエクレア様も更新頑張ってください✨ (2023年4月2日 15時) (
レス) id: 9a18e4f5dd (このIDを非表示/違反報告)
ちょこエクレア(プロフ) - ﾌｧｯ!?rbrさん可愛すぎません？！更新頑張ってください！！ (2023年4月2日 13時) (レス) @page15 id: 3305c8c89f (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - Kさん» コメントありがとうございます✨勉強も執筆も頑張らさせていただきます✨ (2023年3月29日 9時) (レス) id: 9a18e4f5dd (このIDを非表示/違反報告)
K - 勉強、頑張ってください！作品も作者さんも応援しています！ (2023年3月29日 0時) (レス) @page13 id: 0144c1d2b2 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - けんまおし1016さん» コメントありがとうございます✨そう言って貰えて嬉しいです。これからも更新頑張らさせていただきます✨ (2023年3月17日 15時) (レス) id: 9a18e4f5dd (このIDを非表示/違反報告)
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