意識せざるを得ない ページ47
朝、スマホから鳴り響くアラーム音を止め、もう一度眠りにつこうとする身体を無理やり動かして起き上がる
少しだけ覚束無い足取りでキッチンの方へ行き、適当にパンを焼く
甘党なAは、冷蔵庫にあるイチゴジャムをたっぷり塗って頬張った
時間を見ながら急ぎめに食べ終わり、直ぐに歯磨きやら髪のセットなどを終わらせる
全ての支度が終わり、姿見の前で自身の姿を確認すれば、
『よし、完璧』
胸の位置にあるリボンを整え、バッグを持って玄関まで行く
玄関近くに置いてある鍵をチャリンという音と共に手に持ちながら靴を履いた
『行ってきます』
いつも通り、自分以外誰も居ない家に向けてそう発してから玄関の扉を開けて外に出る
なんら変わりは無い
いつも通りだ
コツ、と靴を鳴らしながら扉の前に立ち、ボタンを押してもうすっかり聞き馴染んでしまった音が耳に届く
rbr「あ…お、おはよう、ございます…A、さん…」
すぐさま扉の向こうから飛び出してきたロボロに、Aは目を見開いて自身の耳を疑った
いつも通りじゃないそれにより、Aは考えないようにしていた昨日の事を全て頭に思い浮かばせる事になり薄らと誰にも分からない程度に頬を染めた
固まったまま何も言わないAに不安を覚えたロボロは、控えめにAの袖を引っ張りながらAの顔を見上げる
rbr「い、嫌やった…？」
その声に漸く目の前のロボロに思考を向ければ、不安そうに此方の様子を伺うロボロが目に入り慌てて口を開いた
『あ、えっと、そういう訳じゃなくて…なんていうか…』
ああ、これじゃいつもと逆転しまくっている
まさか自分がこんなにも動揺すると思わなくて、発言の最中で何回も言葉が詰まって思わず呼吸を整えた
『えっと…少しだけ、寂しいなぁ…って』
『思っちゃった…』とAが言えば、次はロボロが驚き焦ったように「そ、そんなつもりはなくって…！」とただでさえさっきまで不安で下がっていた眉が更に下がっていく
rbr「…ただ、弟扱いも子供扱いももう嫌やと思ったんよ」
『そっか、分かったよ』
濁りを笑いかければ、ロボロもにへらと笑い返す
思わず頭を撫でかけたが、流石にもうやめた方がいいかとすぐ手は後ろへ下げた
そしていつの間にか居たのかぺいんとが扉から出てきて「学校遅れんぞー！」と先陣を切って歩き出すので、気遣いに素直に甘えることにした
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メロ(プロフ) - ちょこエクレアさん» コメントありがとうございます✨ちょこエクレア様の作品を拝見させていただきましたが、rbrさん可愛かったですありがとうございます🥰更新頑張らさせていただきます✨ちょこエクレア様も更新頑張ってください✨ (2023年4月2日 15時) (
レス) id: 9a18e4f5dd (このIDを非表示/違反報告)
ちょこエクレア(プロフ) - ﾌｧｯ!?rbrさん可愛すぎません？！更新頑張ってください！！ (2023年4月2日 13時) (レス) @page15 id: 3305c8c89f (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - Kさん» コメントありがとうございます✨勉強も執筆も頑張らさせていただきます✨ (2023年3月29日 9時) (レス) id: 9a18e4f5dd (このIDを非表示/違反報告)
K - 勉強、頑張ってください！作品も作者さんも応援しています！ (2023年3月29日 0時) (レス) @page13 id: 0144c1d2b2 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - けんまおし1016さん» コメントありがとうございます✨そう言って貰えて嬉しいです。これからも更新頑張らさせていただきます✨ (2023年3月17日 15時) (レス) id: 9a18e4f5dd (このIDを非表示/違反報告)
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